どんな機能か
「イタリア語の音声入力」には、まったく違う二つの意味があります。
イタリア語の音声入力とは、話されたイタリア語を文字にすることです。AUREON はそこから一歩進みます。Language Bridge を使えば、自然に話したうえで、書きたい言語を選べます。イタリア語で話して日本語を書く。日本語で話してイタリア語を書く。メールにも、メッセージにも、言語をまたぐやり取りにも。Mac の上で、送る前に自分で確認できる文章が出てきます。同時通訳ではありません。
この言葉で見つかる道具の多くは、イタリア語の音声をイタリア語の文字にします。同じ言語で受け取りたいときには役に立ちます。けれど、ある言語で考えて別の言語で書きたいときには足りません。
AUREON はその二つ目の場合のために作られていて、どちらの向きでも動きます。ショートカットを押して話し、書く言語を選ぶ。イタリア語で話す人が日本のクライアントに書くなら日本語を選びます。日本語で話す人がイタリア語の同僚に書くならイタリア語を選びます。話す言語の設定は要りません。実際に話された内容から判断します。
イタリア語のビジネス文書は、日本語の同じ場面より言葉数が多くなりがちです。イタリア語では礼儀正しく読める一文が、そのまま日本語にすると回りくどく映ります。この二つを行き来するというのは、元の文の長さを守ることではなく、その期待値のほうを調整することです。
ほかと違うところ
文字起こしで手に入るのは言葉です。メッセージはまだ手元にありません。
イタリア語をイタリア語のまま書き起こしたものも、機械的な逐語訳も、正確でありながら相手には妙に響くことがあります。言語をまたぐ文章が役立つのは、届き方まで踏まえたときです。
イタリア語のまま考えて話す
頭の中で先に日本語を組み立てる必要はありません。言い直しも、間も、途中で終わったイタリア語の言い回しも、話した内容にそのまま残してかまいません。出てくる文章のほうを、はっきりした形に整えます。
丁寧さは残し、冗長さは残さない
イタリア語の儀礼的な言い回しには、日本語にそのまま対応するものがないことがよくあります。出てくる文章が保つのは、あなたが意図した礼儀そのものです。一句ずつ訳して、読み手に大げさな印象だけを残すことはしません。
いつも作業している場所で確認する
出てくるのは、メッセージ・返信・メモ・共有のための文章です。読んで、自分の判断が要るところを直し、使ってよいと決める。自動で送られることはありません。
使い方
話したイタリア語から、書かれた日本語へ。その逆も。
ショートカットを押して話す
イタリア語でも日本語でも、考えを丸ごと自然に話してください。誰に宛てるのか、どれくらい率直に、あるいは慎重に響かせたいのかも一緒に。ブラウザの録音機能を用意する必要はありません。AUREON の Mac アプリの中で動きます。
書く言語を選ぶ
イタリア語で話したなら日本語を、日本語で話したならイタリア語を選びます。粗い話し言葉が、その言語の完成したメッセージになります。意味も、相手との距離感も、そのままです。
受け取る人の目で読む
使う前に、名前・日付・約束したことを確認してください。出てくるのはあなたが握っている下書きであって、自動で送られることはありません。
ふつうの仕事の日に
イタリア語で話して日本語で書くことが効いてくる場面。
以下は説明のための例で、実際のお客様の結果ではありません。効いてくるのは小さな場面です。クライアントへの返信、状況の共有、あるいは、その考えが最初にどう話されたかを読み手にほどかせるべきでない、あらゆる連絡。
クライアントへの追いかけの連絡
イタリア語の音声:資料は確認した、修正は今夜送れると伝えて、丁寧に。
資料を確認いたしました。修正版は本日中にお送りできる見込みです。お待たせしており恐れ入ります。
話したイタリア語には事実とトーンの指示の両方が入っています。日本語のメッセージは礼儀を保ちながら、日本語では過剰に響く儀礼表現までは持ち込んでいません。
イタリア語のクライアントに書くとき
日本語の音声:見積もりができた、有効期限は 30 日だと伝えて、フォーマルに。
Il preventivo è pronto e resterà valido per trenta giorni. Restiamo a disposizione per qualsiasi chiarimento.
こちらは逆向きです。改まった Lei の調子が保たれ、結びの一言も、日本語の締めの表現をそのまま移したものではなく、イタリア語の読み手が期待するものになっています。
用途で選ぶ
イタリア語の音声入力、単語を引くこと、ディクテーションは別物です。
| ユースケース | AUREON | ふつうの翻訳ツール | イタリア語のディクテーション |
|---|---|---|---|
| 出発点 | 自然なイタリア語の音声 | 入力したイタリア語 | イタリア語の音声 |
| 出てくるもの | そのまま送れる文章 | 逐語訳 | 素のイタリア語の文字起こし |
| トーンの扱い | 意図と改まり方を保つ | 語のレベルのみ | 話したまま。保たない |
| Mac での作業 | 書いている流れの中で完結 | 別のアプリかページ | 同じ言語の文字のみ |
| 向いている用途 | 言語の隔たりを越えて書く | 短い訳の確認 | 同じ言語のメモ |
判断はご自身で
役に立つ場面と、立ち止まるべき場面。
出てくるものは下書きとして扱ってください。公的な翻訳ではありませんし、対面のやり取りで通訳の代わりになるものでもありません。
得意なこと
日々の書かれたやり取り
- イタリア語と日本語、どちらの向きでも
- メールの下書きと返信
- 報告・メモ・リマインダー
慎重に
重みのある言葉
- 法律・医療の表現
- 契約条件
- 人の確認が要る対外的な文章
対象外
同時通訳
- 会議のリアルタイム通訳
- 公的な翻訳
- 話していない事実の補完
使い始める前に
イタリア語の音声入力について、よくある質問。
目の前の作業が日々のやり取りなのか、専門家の確認を要するものなのか。判断の材料にしてください。
01AUREON は Mac でイタリア語の音声入力ができますか。
できます。イタリア語で話して、Mac の上で文章を受け取れます。Language Bridge を使えば、話したイタリア語から整った日本語を作ることもできます。送る前に確認する下書きであって、同時通訳ではありません。
02イタリア語で話して日本語で書けますか。
書けます。イタリア語で話し、書く言語として日本語を選べば、粗い話し言葉が、意味とトーンを保った完成した日本語のメッセージになります。使う前に確認できます。
03日本語で話してイタリア語で書けますか。
書けます。向きを決めるのは選んだ書く言語であって、話す言語の設定ではありません。日本語で話してイタリア語を選べば、出てくるのはイタリア語の文章です。イタリア語のクライアントや同僚に、相手にとって自然に読めるメッセージを書きたいときは、この向きを使ってください。
04イタリア語の改まった言い方と親しい言い方は、正しく使い分けられますか。
AUREON は、どれだけ改まっていたか、どれだけ親しい調子だったかを運びます。イタリア語では、それが Lei と tu の選択に効いてきます。誰に宛てるのか、どれくらい慎重に響かせたいのかを話せば、その意図は保たれます。改まり方は判断の要る部分なので、大事なものを送る前には必ず読んでください。
05これはイタリア語のディクテーションと同じものですか。
違います。イタリア語のディクテーションは通常、イタリア語の音声を素のイタリア語のテキストにするだけです。AUREON は粗い話し言葉を整え、意味を保ったまま、日本語など別の言語の自然な文章にできます。