話し言葉から文章へ
表現の磨き上げが作るのは、文字起こしではなく文章です。
Mac の音声入力アプリは、文字起こしで止まることもできます。表現の磨き上げは、その粗い下書きをもう一歩先へ進めます。話し言葉特有の余計なものを取り除き、句読点と構成を立て直し、その考えをあなたのものにしていた意味・事実・トーンは残します。
人は、書き上がった段落のかたちで話したりしません。同じことを繰り返し、文の途中で向きを変え、次に何を言うか決めるあいだつなぎの言葉を挟みます。文字起こしは、それを忠実に記録します。会議の記録としてなら、まさにそれが必要かもしれません。けれど送るつもりの文章としては、たいてい二度目の編集作業を生みます。
AUREON は、話した言葉を最初の下書きとして扱います。ふだんの速さで考えを話しきってから、返信・メモ・追いかけの連絡・状況の共有のために、整理された版を確認できます。手を入れるのは表現であって、足りない事実を補うことも、あなたの代わりに決めることもしません。
大事な区別
文字起こしは、途中の下書きです。
音声認識が答えるのは「どんな言葉が話されたか」です。表現の磨き上げが答えるのは別の問いです。「この考えは、どう読まれるべきか」。
話すことに属していたものを外す
つなぎの言葉、言い出しの失敗、繰り返された言い回し、認識のあきらかな粗さ。こうしたものは最終的な下書きから消えてかまいません。出てくるのは、機械的に記録されたものではなく、意図して書かれたように読める文章であるべきです。
考えに、読める形を与える
長い一文が、二つの文や短いメモ、小さな箇条書きのほうがうまくいくこともあります。構成は変わってかまいません。主張も、確信の度合いも、依頼した行動も、そのままです。
繰り返しの好みを、そろえたまま保つ
決まったトーンや形式がある作業なら、そのルールをカスタムエージェントに持たせられます。週次の共有やお客様への返信で効いてきますが、出てくるものはやはり、あなたが確認するための下書きです。
実際の進め方
声に出して考え、目で直す。
言いたいことを話す
自然に話してください。読み手に伝えたい事実、確信の度合い、してほしい行動を入れておけば十分です。句読点を言葉にする必要も、完璧に言い回す必要もありません。
話し言葉の余分を落とす
AUREON が下書きを整理し、読める構成を選びます。元の考えの中身は保たれたままです。
効いてくる細部を確かめる
使う前に読んでください。特に、名前・数字・日付・否定、そして約束の意味を変えかねない一文には目を配ってください。
手を入れる前と後
驚くほど手間が減る、小さな二つの修正。
表現の磨き上げがいちばん効くのは、話した版に正しい考えは入っているのに、書かれた形が伴っていないときです。
Slack での共有
えっと、書き出しは直ったと思うんだけど、完了にする前にもう一回試してもらうように言って
書き出しの問題は解消しているはずです。完了とする前に、もう一度お試しください。
「はずです」が、話した人の確信のなさを保っています。もう一度試してほしいという依頼は、次にやることとしてはっきりします。
打ち合わせのメモ
空の状態についてデザインに確認して、次は料金まわりの文言を見る
空の状態についてデザインに確認する。次に、料金まわりの文言を見直す。
二つのやることは、話した時点ですでに入っていました。手を入れて見えるようにしたのは、その順序だけです。
出力を選ぶ
文字起こしで足りることも、そこが始まりでしかないこともあります。
| ユースケース | AUREON | 素のディクテーション | 自分で書き直す |
|---|---|---|---|
| 入力 | 自然な話し言葉 | 自然な話し言葉 | 入力した下書き |
| 整理 | 流れの中に組み込み済み | 手作業 | 手作業 |
| 構成 | 粗い話し言葉から立て直す | たいていない | かけた手間しだい |
| 向いている用途 | そのまま送れる日々の文章 | 一言一句の記録 | 細かく制御したい編集 |
限界を知る
その考えがもともとあなたのものであるときに使ってください。
表現の磨き上げがいちばん働くのは、事実と意図がすでに頭の中にあるときです。仕事は表現をよくすることであって、足りない中身を補うことではありません。
得意なこと
速く書きたい日々の文章
- メッセージと返信
- 打ち合わせのメモ
- 追いかけの連絡・リマインダー・状況の共有
慎重に
扱いの難しい言い回し
- 評価のフィードバック
- お客様からの申し立て
- 正確な法的表現が要るもの
対象外
事実を作ること
- 話していない主張の追加
- 人の確認の代わりになること
- 確認なしにメッセージを送ること
習慣にする前に
話した下書きを磨くことについて、よくある質問。
いちばん安全な決め方は単純です。表現をよくするために使い、細部がひとつ変わるだけで意味が変わるものは、必ず読み返してください。
01AUREON は話した言葉から言い淀みを取り除けますか。
取り除けます。つなぎの言葉を落とし、言い回しを引き締め、ゆるい話し言葉を整理された文章にできます。元の意図は保たれます。
02AUREON は Mac の音声入力アプリですか。
そうですが、一言一句の記録だけではなく、書き上がった文章のために作られています。話した言葉を文字にし、下書きを整理し、出てきたものを確認できる形で残します。
03表現の磨き上げは、意味を書き換えますか。
書き換えるべきではありません。AUREON が改善するのは、わかりやすさ・構成・読みやすさであり、意味とトーンは保たれます。慎重に扱うべき細部は、使う前に確認してください。
04表現の磨き上げは何に使えますか。
メッセージ、打ち合わせのメモ、追いかけの連絡、共有、リマインダーなど、粗い話し言葉をはっきりした文章にする必要のある場面で役に立ちます。