手短な答え
アクセシビリティの設定で音声コントロールを有効にして、話しかける。
システム設定を開き、サイドバーの「アクセシビリティ」をクリックし、「音声コントロール」を選んで有効にします。あとは「メールを開く」「完了をクリック」「下にスクロール」のように話しかけるだけです。いつでも「コマンドを表示」と言えば、いま使っているアプリで何が使えるかを見られます。これが、声で Mac を操作するための Apple 標準の機能で、操作と制御が目的なら、たいていこれで全部です。
Apple は音声を二つの別々の機能に分けています。Mac の音声コマンドをめぐる混乱のほとんどは、その二つを取り違えることから起きます。音声コントロールは画面を操作します。Apple の言い方では、デスクトップやアプリを移動し、画面上のものに触れ、文字の入力と編集も行います。ディクテーションは、カーソルの位置に文字を入れます。設定の場所も別々で、音声コントロールはアクセシビリティ、ディクテーションはキーボードにあります。そして Apple は、音声コントロールが有効なあいだ、それが標準のディクテーションに取って代わると述べています。
三つ目の仕事は、そのどちらでもありません。操作を順にクリックしたいわけでも、一文を打ちたいわけでもない。結果を一度説明して、確認できる下書きか、新しい項目が用意されているようにしたい。AUREON は、その三つ目のために作られています。AI の入力・ワークフローの層であって、Mac を操作する道具ではありません。音声コントロールの代わりにはなりませんし、画面上の任意の操作部品を動かすこともありません。
三つの仕事、三つの道具
話し終えたときに何が存在していてほしいかで決める。
マイクは同じです。違うのは、クリックを期待しているのか、一文を期待しているのか、仕上がった仕事を期待しているのかです。
Mac を操作するなら音声コントロール
トラックパッドを使わずに、クリック、スクロール、アプリの切り替え、画面の移動をしたいとき、Apple 標準の答えがこれです。自分で調整できるコマンド一覧と、対話形式のチュートリアルもあります。
文字を入れるならディクテーション
言うべき文がすでに決まっていて、カーソルの位置に入れたいなら、こちらのほうが近道です。話しながら「、」「改段落」といった句読点も口にできます。
結果そのものが目的なら AUREON
結果を一度説明したいとき。整理された下書き、対応する別の言語の文章、あるいは連携アプリの新しいメモ・ページ・予定。AUREON がその一歩を組み立て、新規作成のみ(既存の変更・削除は行わない)の結果を、あなたが確認できる形で残します。
Mac 標準の手順
Mac の音声コマンドを設定し、一覧を見つけ、動かないときに直す方法。
アクセシビリティの設定で音声コントロールを有効にする
アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーの「アクセシビリティ」をクリックし、「音声コントロール」を選んで(下にスクロールが必要な場合もあります)有効にします。これはディクテーションとは別の画面で、ディクテーションは「キーボード」の下にあります。違うほうを見てしまうことが、自分の Mac には音声コマンドがないと結論づけてしまう、いちばん多い理由です。
標準のチュートリアルでコマンドを覚える
同じ音声コントロールの画面で「チュートリアルを開く」をクリックすると、基本のコマンドを対話形式で練習できます。一覧を読むより速いのは、文脈の中でコマンドを見せてくれるからです。
「コマンドを表示」で、いま使えるものを見る
使えるコマンドは、いるアプリと、していることによって変わります。だから、その場の一覧のほうが、どんな記事よりも当てになります。いつでも「コマンドを表示」と言えば出てきます。
コマンドの全一覧を見る、探す
システム設定の「アクセシビリティ」から「音声コントロール」の「コマンド」に進むと、対応しているものがすべて見られます。チェックボックスで個別にオン・オフでき、検索欄から言葉やフレーズで探せます。コマンドをクリックすると、説明と使い方の例が表示されます。
自分のコマンドを作る、別の Mac に持っていく
独自のコマンドを作れますし、コマンドの画面の右下から「カスタムコマンドを読み込む」「カスタムコマンドを書き出す」で持ち運べます。書き出しは、コマンドのまとまりを二台目に移す現実的なやり方です。
切るのではなく、聞き取りを止める
「聞き取りを停止」と言えば音声コントロールが一時停止し、「聞き取りを開始」で再開します。打ち合わせのあいだにほしいのは、たいていこちらです。機能ごと切ってしまって、状態を失わずに済みます。
動かないときは、まずここを見る
確かめるのは音声コントロールの中からです。システム設定の「アクセシビリティ」にある「音声コントロール」は独自のマイク設定を持っていて、音声コントロールが聞いているのはそちらです。先にサウンド設定を見てしまうのが、よくある回り道です。外付けのマイクを使うなら、自動のままにせず、明示的に指定してください。次に、本当はディクテーションを使いたいのに音声コントロールが有効になっていないかを確かめます。Apple の説明どおり、有効なあいだは標準のディクテーションに取って代わるので、ディクテーションのショートカットはキーボード設定の説明どおりには動きません。最後に、期待しているコマンドがコマンド一覧で有効になっていて、いまのアプリで使えるかを確かめてください。使えるものは文脈によって変わります。
コマンドの形が合わないとき
コマンドを並べるより、結果を説明したほうが早い二つの場面。
以下は説明のための例で、実際のお客様の結果ではありません。どちらも、事実・金額・意図が変わらずに残って初めて役に立ちます。
打ち合わせのあとに残す
料金の打ち合わせについてメモして。第 4 四半期のレビューまで 29 ドルで据え置きと決まって、Marta が経理に確認する。
料金の打ち合わせ — 第 4 四半期のレビューまで $29 で据え置き。Marta が経理に確認。
金額も、条件も、担当も保たれています。メモは確認のために作られるだけで、Marta に何かが送られることはありません。
別の言語で残したメモ
Apunta que el contrato de Atlas hay que revisarlo antes del viernes por la tarde.
Atlas の契約 — 金曜の午後までに確認する。
期限とその但し書きが、言語をまたいでも生き延びています。AUREON が作るのは新しいメモで、すでにあるものを編集したり、予定を組み直したりはしません。
その仕事に足りる、いちばん小さい道具を選ぶ
音声コントロールで足りる場面は、製品ページが認めたがるより多い。
AUREON を足す価値があるのは、確認できる文章か、作られた項目がほしいときです。画面を操作したいときではありません。
| ユースケース | macOS の音声コントロール | AUREON |
|---|---|---|
| 主な役割 | 声で Mac の画面を操作する | 話した意図を下書きか新しい項目にする |
| よくある指示 | 「完了をクリック」「メールを開く」「下にスクロール」 | 「料金の打ち合わせについてメモして」 |
| 結果 | 画面の操作が実行される | 確認待ちの下書きか新しい項目 |
| 独自のコマンド | 作成・読み込み・書き出しができる | カスタムエージェントがトーン・書式・守るべき線を持つ |
| 言語をまたぐこと | 本来の役割ではない | 対応する別の言語で確認できる文章を作れる |
| 既存の内容への操作 | いまのアプリと文脈で使える画面の項目とコマンドを操作する | 新規作成のみ。送信・削除・上書きはしない |
音声コントロールで使える機能、コマンドの組み合わせ、設定は、言語・地域・macOS のバージョンによって変わることがあります。いまの動作は、お使いの Mac のシステム設定で「アクセシビリティ」から「音声コントロール」を確かめてください。
確認済みの情報源: Apple Support: Use Voice Control commands to interact with your Mac, Apple Support: Customize Voice Control on Mac, Apple Support: Change Voice Control settings for accessibility on Mac, Apple Support: Commands for dictating text on Mac.
単純な決め方
マイクではなく、必要な結果で選ぶ。
仕事を終わらせられる、いちばん力の小さい道具を使ってください。そのうえで、細部がひとつ変わるだけで意味が変わるものにだけ、余分な確認を残します。
音声コントロールで
Mac に何かをさせたい
- クリック・スクロール・画面の移動
- トラックパッドやキーボードを使わない作業
- 名前を付けられる画面操作の繰り返し
AUREON で
あとに何かが残ってほしい
- 下書きに形を与えたい、粗い考え
- 連携アプリに残すメモ・ページ・予定
- 対応する別の言語での文章
立ち止まる
細部ひとつで結果が変わる
- 名前・金額・日付・否定・約束
- 確認されずに送られたり実行されたりするもの
- 法律・医療・お金など重みのある表現
既定を決める前に
Mac の音声コマンドと音声コントロールについて、よくある質問。
まずは Apple がすでに用意している機能から始めてください。別の層を足すのは、確認の必要を隠さずに、実際の手間をなくしてくれるときだけです。
01Mac で音声コマンドを有効にするには、どうしますか。
システム設定を開き、サイドバーの「アクセシビリティ」をクリックし、「音声コントロール」を選んで有効にします。見つけるのに下へスクロールが必要な場合もあります。有効にすれば、「メールを開く」「完了をクリック」のように話しかけられます。これは、キーボードの下にあって文字入力を担うディクテーションとは別の設定です。
02Mac の音声コントロールとディクテーションは、どう違いますか。
音声コントロールは画面を操作します。クリック、スクロール、アプリを開く、移動する。設定はアクセシビリティにあります。ディクテーションは、話した言葉を文字カーソルの位置に打ち込みます。設定はキーボードにあります。Apple は、音声コントロールが有効なあいだ、それが標準のディクテーションに取って代わると述べています。つまり、音声コントロールを有効にすると、ディクテーションのショートカットの振る舞いが変わります。
03Mac の音声コマンドの全一覧は、どこにありますか。
システム設定の「アクセシビリティ」から「音声コントロール」の「コマンド」に進むと、全一覧が見られます。言葉やフレーズで検索でき、どのコマンドをクリックしても説明と例が出ます。いまこの瞬間に使えるものを知りたいなら、「コマンドを表示」と言ってください。使えるものは、アプリと、いましていることによって変わります。
04Mac で自分の音声コマンドを作れますか。
作れます。音声コントロールは独自のコマンドに対応していて、コマンドの画面の右下にある「カスタムコマンドを読み込む」「カスタムコマンドを書き出す」で、別の Mac に移せます。書き出しは、二台目を手で組み直さずに整える現実的なやり方です。
05Mac の音声コマンドが動かないのは、なぜですか。
三つを順に確かめてください。まず、システム設定の「アクセシビリティ」から「音声コントロール」を開き、そこにある独自のマイク設定を見ます。音声コントロールが入力元を選ぶのはそこで、サウンド設定ではありません。だから、システムの入力だけを変えても効かないことが多いのです。次に、期待しているコマンドがコマンド一覧で有効になっていて、いま使っているアプリで使えるかを確かめます。組み合わせは文脈で変わります。三つ目に、話しても文字が出てこないなら、ディクテーションのつもりで音声コントロールが有効になっているのかもしれません。Apple は、有効なあいだは標準のディクテーションに取って代わると述べています。
06音声コントロールを切らずに、Mac の聞き取りを止めるには。
「聞き取りを停止」と言えば止まり、「聞き取りを開始」で再開します。機能ごと切るより、たいていこちらのほうが望ましいはずです。設定も、独自のコマンドも、そのまま残るからです。
07標準の機能以外に、Mac の音声コマンドのソフトはありますか。
Apple の音声コントロールが Mac の操作を、ディクテーションが声での文字入力を引き受けます。どちらも macOS に含まれていて、多くの人にとってはそれで全部です。追加のソフトを考える価値が出てくるのは、別の仕事のためです。粗い話し言葉から確認できる下書きを作る、対応する別の言語で書く、連携アプリにメモ・ページ・予定を残す。AUREON は、その三つ目のために作られていて、音声コントロールの代わりではありません。
08AUREON は Mac の音声コントロールの代わりになりますか。
なりません。音声コントロールは Apple のアクセシビリティであり、Mac を操作するための機能です。デスクトップやアプリを移動し、画面上のものに触れ、いま作業しているアプリで使えるコマンドを使います。Apple も、使えるものはアプリと、していることによって変わると述べています。AUREON は、文章と、対応アプリでの新規作成のみの動作のための AI 入力・ワークフローレイヤーです。画面の操作部品を動かすことはまったくありませんし、アクセシビリティの代わりでもありません。
09AUREON は音声でメールやメッセージを送れますか。
送れません。AUREON の対応する流れは、設計として新規作成のみです。下書きを用意したり、対応アプリに新しい項目を作ったりはできますが、送信、削除、既存の内容の上書きは、その外にあります。結果は、あなたが確認して自分で動くために、見える形で残ります。
10AUREON が音声で項目を作れるのは、どのアプリですか。
音声での Voice Command が現在作れるのは、Apple Notes の新しいメモ、Notion か Flomo のページ、Obsidian の Markdown のノート、Apple Calendar の予定です。いま音声で使える行き先は、この五つです。何かが作られる前にどれだけ確認するかは、行き先と、話された内容がどれだけ揃っていたかによります。その一歩がどうなるかは、それぞれの連携のページに書かれています。
11音声コントロールは、すべての言語で使えますか。
使える範囲、コマンドの組み合わせ、設定は、言語・地域・macOS のバージョンによって変わります。一般的な一覧を当てにせず、ご自身の Mac でシステム設定の「アクセシビリティ」から「音声コントロール」を確かめてください。そこに出ているコマンドが、あなたの環境で実際に使えるものです。
12Siri は Mac の音声コマンドと同じものですか。
違います。Siri は質問に答え、Apple が定めた範囲の頼みごとを引き受けます。音声コントロールは画面を直接操作し、自分で見て調整できるコマンド一覧に沿って動きます。特定のボタンをクリックしたい、声でウィンドウを移動したいなら、使うのは音声コントロールです。